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『ごちそうさん』 悠太郎にみる男子の結婚観  ネタバレ注意 [ドラマ 映画]

前回、悠太郎と亜貴子の浮気についての記事をアップした。


『ごちそうさん』 悠太郎と亜貴子の浮気  ネタバレ注意


今回は、なぜ悠太郎はめ以子と結婚したのか?を考察することで、
男子の結婚観を語っていきたいと思う。


以下、ネタバレ注意です。


悠太郎と亜貴子は単なる幼馴染ではない。
ネタバレ記事にもあるように二人は駆け落ち失敗までしていることから、
相思相愛の関係だったわけである。


いや、単純に二人は相思相愛の関係であっただけでなく、
同じ事故により肉親を失うという不幸を共有し、
お互いに励まし合って夢を追いかけた仲である。


『白夜行』の雪穂と亮司ではないが、
真っ暗な境遇の中でお互いだけがお互いの太陽だったような関係だったわけである。
いわば分身のような関係と言って良いかもしれない。


悠太郎にとっても亜貴子にとってもお互いは特別だったのである。



そんな二人の関係を引き裂いたのは、亜貴子の結婚である。
※注 筆者の想像です。


亜貴子は両親を火災で失っていたことから、
経済的に厳しい状態にあったことは容易に想像できる。
そんな亜貴子にとって玉の輿の結婚は願ってもない話だったはずである。


しかし、亜貴子と悠太郎は上記のように相思相愛だったわけで、話はそう簡単ではない。
二人が若かったこともあり、件の駆け落ち未遂ということまでになるわけである。


現実主義者(リアリスト)の悠太郎と亜貴子が駆け落ち直前までいくというのは、
結構すごいことだと思う。


でも、結局、亜貴子は裕福な家に嫁ぎ、夫(とその実家)の支援を受けて、
医者の道を志すわけである。この辺が、亜貴子の現実的なところである。
どんなに相手が好きでも、恋愛に生きることができないのである。


諸事情もあり仕方のないこととは言え、
亜貴子の結婚によって二人の関係は引き裂かれてしまった。

悠太郎は亜貴子への想いを押し殺し、東京帝大に進学。
そして、め以子に出会うわけである。


悠太郎にとってめ以子は当初タイプの女性だったわけではなかった。
むしろ、嫌いなタイプの女性からのスタートだったはずである。

悠太郎にとって好きなタイプの女性という意味では、
やはり亜貴子なのだと思う。


では、め以子の何に惹かれたのだろうか・・・・?


恋愛感情とは少し違う。


筆者の独断と偏見だが、
この人と一緒にいれば幸せになれるという確信
悠太郎にめ以子との結婚を決断させたわけである。

め以子やめ以子の家族と一緒にいる時の幸せな時間が、
悠太郎にとって眩しく思えたのだろう。

それはある意味、昔別れた亜貴子と比べても悠太郎にとって眩しかったのかもしれない。



一昔前(20年くらい前?)の男女の性差に関する言説では、
男は好きな女子と結婚し、女子は自分を幸せにしてくれる男子と結婚する、
なんて言われた時代もあった。

男にとって恋愛と結婚は同じものなのに対して、女にとって恋愛と結婚は
異なるというわけである。

一時、このような言説はまことしやかにまかり通っていたのである。


現在の男の視点からみれば、そんなことは全くない。


ある程度の恋愛経験と年齢を経た男であれば、
「恋愛対象として魅力的な女」より「一緒になって幸せを確信できる女」
を選ぶケースが多いと思う。

若い男にとって、結婚と恋愛は区別は希薄かもしれないが、それなら若い女にとっても
恋愛と結婚の区別は希薄である。


もちろん前者と後者はある程度リンクする。
全く恋愛感情をを抱けない女と一緒にいて幸せになれるようには感じないと思うし、
一緒になって確信できる女であるからこそ、恋愛対象になるのかもしれない。


しかし、ここで強調したいのは、男にとっても最終的に結婚相手は、 幸福な結婚生活をイメージできるかどうかで選ぶということである


悠太郎のようにね。笑。



悠太郎と亜貴子の不倫疑惑は未遂で終わるようである。
ネタバレによると、焼きボックリに火がつく直前までいくようだが・・・・

結局、リアリストな二人は、恋愛を優先順位の一番に置けなかったのである。。

そういう意味で、悠太郎と亜貴子はどこまで行っても結ばれない運命と言える。

ま、来世に期待ということで。笑。
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